Starfield: プレイして欲しいおすすめのサイドクエスト

ニューアトランティス

スターフィールドに登場するおすすめのサブクエスト(その他のクエスト)を紹介。

大量に存在するスターフィールドのサブクエストの中から、面白いものを見つけるのは時間がかかる。優秀なクエストは多数存在するのだが、ゲームの世界観や背景を理解しないと面白さが伝わりにくいため、面白さに気付かない、または、発見できないままゲームを辞める人が多いように思う。これは非常にもったいない。

ウォルターから受けるクエスト『複雑すぎる設計』はその良い例と言える。

プレイした人は、このクエストの素晴らしさに気付いただろうか?これは、単にケプラーRを手に入れるだけのクエストではない。内部に隠された開発者の意図に気付くと、スターフィールドのクエストに対する見方が変わるかもしれない。

ここでは、スターフィールドに登場する「その他」のクエストの中から厳選した「特に面白いおすすめのクエスト」を紹介する。

クエストマーカーを追うだけのプレイングをしている場合、多数のロードによりつまらなく感じることが多い。退屈に感じる場合は、クエストの内容と背景をよく考えてプレイすることでスターフィールドのクエストをより楽しむことができる。

お使いのたらい回し

ピーター・ブレナン
  • ミッション
    ピーター・ブレナンの役員補佐になった。シドニアのメインフロアにあるダイモス・スターヤード本社オフィスに行き、彼に会おう

お使いのたらい回しは、シドニアのトリロジー「お使い」シリーズにおける2つ目のクエスト。変なクエスト名だが、お使い3部作は詳細に設計されており、どれも内容が面白い。

この一連のクエストは、無能な上司ピーター・ブレナンの部下として現場で働くトレバー・ペティヤールの苦労を描く。トレバーは会社のノルマを達成しなければならないが、その過程は困難を極める。

トレバー・ペティヤールは鉄鉱石生産のノルマを達成するため、機材の交換をしたいと考えているが、それには上司ピーター・ブレナンの許可がいる。残念なことに、ピーターはアシスタントなしではメールの返信すらできないほど無能であるにもかかわらず、先月、自分のアシスタントを解雇してしまった。

この状況を打開するため、トレバーはプレーヤーをピーターのアシスタントに仕立て上げる。自社のコンピューターに工作し、汚職に手を染めた権力者に鉄槌を下して引きずり下ろし、問題児の部下を始末して、ノルマ達成に必要な機材を入手しなければならない。

画像主な登場人物役割
トレバー・ペティヤールお使い3部作における主要キャラクター。部下と上司に恵まれない苦労人
ピーター・ブレナン物忘れが激しいトレバーの上司。コネでダイモス社に入社した無能
プレーヤートレバーの依頼でピーターのアシスタントになる

このクエストの魅力は、何といっても強烈な個性を放つピーター・ブレナンだろう。ネジが複数抜け落ちているピーターに会ったことがない人は、今すぐ会うことをおすすめする。イジる要素満載のピーターに会わずにゲームを終えるのはもったいない。

クエストを進めてアシスタントに任命されると、ピーターのコンピューターを自由に操作できるようになるが、ピーター宛の個人的なメールは開かないように。

ミッション:お使いの憂鬱お使いのたらい回し お使いの奪還

二都の物語

  • ミッション
    ユミ軍曹から大使館地区で発生した器物破損未遂について聞いた。大使館地区に行き現場の警備隊員と話そう
    • 分類
      サイドミッション
    • クエストID
      00089F4E
    • 関連
      ニューアトランティス
    • 関連NPC
      ユミ軍曹

プレーヤー:犯人はユミ軍曹だ!

マルケネン:まじめにやりましょう。船長。

このやり取りを見た人がどれほどいるか分からないが、このクエストをプレイした多くの人は、冗談込みで「ユミ軍曹」を犯人に選んだのではないかと思う。

UC警備隊事務所の4つ目のクエスト「二都の物語」では、大使館地区のNATで発生した事件を捜査し、犯人を探す。新人部下マルケネンと共に現場で聞き取り調査を行い、情報を整理して犯人を推測する一種の「推理ゲーム」要素がある。

このクエストには明らかに怪しい人物が一人登場するため、適当にプレイしても犯人特定に迷うことは少ない。しかし、まじめに捜査する必要もないので、犯人は好きなように選ぼう。犯人の選択肢に「ユミ軍曹」が表示されたら、きっと押してみたくなるはずだ。

不真面目な態度がバレたせいか、最終的にプレーヤーはUC警備隊事務所のアルバイトを解雇されるが、それは大きな問題ではない。ぜひ推理に挑戦してほしい。

ミッション:二都の物語

スターシード作戦

カリュブディスIII
  • ミッション
    興味深い救難信号を受け取った。カリュブディスIIIにあるクルーシブルという場所が助けを呼んでいる
    • 分類
      サイドミッション
    • クエストID
      0029A00C
    • 関連
      クルーシブル
    • 関連NPC

スターシード作戦は、カリュブディス星系に到着すると発生するクエスト。

このクエストでは、秘密の施設『クルーシブル』に閉じ込められた3つのソサイエティに協力(または対立)し、『ファシリティ』が実行する『ミッション』の謎に迫る。直接的な報酬として、倒したリーダーの服が手に入るが、それはおまけに過ぎない。

画像リーダーソサイエティ
フランクリン・ルーズベルトプラグマティスト
アマニレナスビリーバー
チンギス・ハンレネゲード

スターシード作戦は、ゲームを1つ作れるほど大量の設定が用意されたクエストである。それゆえ固有名詞が多く、内容が複雑で、一度のプレイで全容を把握することはほぼ不可能に近い。しかし、細かな背景を理解すると、プレーヤーを惹きつける設定が多数用意されていることに気付くだろう。

例えば、アマニレナスがワイアット・アープを警戒するのは「相応の理由」がある。キャラクターのセリフと手に入るメモを参照すると、過去にワイアット(と同じ遺伝子を持つクローン)がアマニレナスを○○したことが分かる。

このように、スターシード作戦は「過去の事象」と「現在の状況」が綿密に調整されており、各所にヒントがちりばめられているものの、注意しなければ気付かない点も多く、普通にプレイするだけでは全容の把握が難しい。過去に同名のクローンが登場した場合、「その人物は現在の人物と同じ記憶を持っているか」という点に着目してほしい。

具体的には、「チンギス・ハンは、本当に歴史上の人物のクローンなのか?」という疑問に対して、冷静に考えると、答えは「No」だろう。では、ファシリティで暮らしていた同名のチンギス・ハンは、クルーシブルにいるチンギス・ハンと同じ記憶を持っているのだろうか? これに関して、「No」と断言することはできない。ファシリティに都合の悪い内容だけ消されている可能性がある。

スターシード作戦では、その他にも大量の謎が浮かび上がる。

  • なぜ、チンギス・ハンと同じ顔を持つ人物が大量に登場するのか?
  • 研究者たちがいなくなった理由は?
  • 研究者のコンピューターに残された「破損したログ」の正確な内容は?
  • 研究者はなぜ、アマニレナスを推したのか?
  • ミッションの目的は?

真相を解明するため、ぜひ「スターシード作戦」をプレイしてほしい。プレイしてもクエストの全貌は把握できないかもしれないが、コンピューターログを読むと「クルーシブル」が何の場所であるかは理解できるはずだ。

ミッション:スターシード作戦

秘密の生活

ワイアット・アープ
  • ミッション
    かなり不安げな様子のワイアット・アープは、ルーズベルトに関する情報を持っているらしい。誰にも聞かれないように近くの洞窟へ行って彼と話をすることになった
    • 分類
      サイドミッション
    • クエストID
      000BD77E
    • 関連
      クルーシブル
    • 関連NPC
      ワイアット・アープ

秘密の生活は、スターシード作戦から派生するクエスト。ワイアット・アープが持つ情報を聞くため、近くの洞窟で話を聞く。

このクエストはスターシード作戦の伏線を知る上で重要な役割を果たす。

ワイアット・アープはクルーシブルの人々に知られたくない秘密を隠しており、それがバレることを極度に恐れている。会話では「バラバラにされたくない」「あんな風に拷問されたくない」など、意味不明の発言をするが、背景を理解するとワイアットがなぜここまで錯乱するか、発言の意味も含めて理由が分かるだろう。

このクエストで重要な点は彼の正体ではなく、会話中のセリフである。クエスト中はワイアットの発言を注意深く聞くことをおすすめする。

ミッション:秘密の生活

複雑すぎる設計

ウォルター・ストラウド
  • ミッション
    ウォルター・ストラウドに、研究開発チームの次期造船プロジェクトと手伝うよう頼まれた。開発が行き詰っているが、彼は再び軌道に乗せられると考えている
    • 分類
      サイドミッション
    • クエストID
      00299E79
    • 関連
      ニューアトランティス
    • 関連NPC
      ウォルター・ストラウド

複雑すぎる設計は、スターフィールドの問題点を示唆する稀有なクエスト。

クリア報酬で宇宙船「ケプラーR」または「ケプラーS」が手に入るが、それはおまけでしかない。このクエストの真の価値は、クエスト名に込められた開発者の「メッセージ」である。

複雑すぎる設計は、スターフィールドの「不自然かつ噛み合わないゲームシステム」の原因を提示してくれる。

薄い探索要素、扱いにくいUI、ロードが多数発生するゲームの仕様など、スターフィールドのさまざまな問題点がユーザーから指摘されているが、このクエストはもっと根本的な、開発者しか分からない原因があるようだ。

タイトルがすべてを表している通り、「複雑すぎる設計(英:Overdesigned)」は、開発者がスターフィールドの現状をプレーヤーに伝えるために作ったのではないかと推測されている。複数の開発グループがまったく異なるアイデアでコンテンツを作成し、それらをすべてつなぎ合わせた結果、全体として非常に複雑で噛み合わない構造になってしまったのかもしれない。

ここまで読むと、スターフィールドに対してネガティブな印象を持つかもしれないが、そうではない。むしろ、クエストの内容を理解しながらプレイすれば、他の人が気づいていない「非常に優れたクエスト」に出会う可能性がある。スターフィールドのクエストが「つまらない」と思う人は、クエストマーカーを追うだけのプレイングではなく、背景や内容をよく理解して遊ぶとより楽しめるかもしれない。

複雑すぎる設計は、スターフィールドのクエストの中で飛び抜けて秀逸であるため、可能ならぜひプレイしてほしい。このクエストは、メインクエスト『スターボーン』クリア後に発生する。→ 複雑すぎる設計

私の北極星

シヴァン
  • ミッション
    星を見つめる人に出会った。白鳥座を間近で見るために宇宙に行きたがっている
    • 分類
      サイドミッション
    • クエストID
      000D6927
    • 関連
      シドニア
    • 関連NPC
      シヴァン

地球には北極星がある。しかし、火星に北極星はあるのだろうか?

火星の自転軸の傾きは25.19°、地球の傾きは23.44°。2つの惑星は傾きが似ており、比較的近い場所にあることから、火星にも地球と同じ北極星があるように思うが、果たして?

シドニアのクエスト「私の北極星」は、自分探しをするシヴァンを手伝うクエスト。内容はいたって普通で、宇宙に興味がない人からすると、どこにでもあるお使いクエストでしかないかもしれない。しかし、内容をよく理解すると、よく考えられた宇宙ファン向けのクエストであることが分かる。『Kerbal Space Program』のような宇宙ゲームを好んでプレイするユーザーなら、このクエストの面白さが分かると思う。分からない人は、宇宙服姿のシヴァンを見るためにプレイしよう。

ミッション:私の北極星

ラレドの犯罪

ラレドの犯罪
  • ミッション
    アニー・ウィルコックスは、ラレド・ファイアアームズ・ファクトリーで盗みを働いている泥棒がいると考えている。彼女によると泥棒は深夜によく行動しているらしい
    • 分類
      サイドミッション
    • クエストID
      0011463F
    • 関連
      アキラ・シティ
    • 関連NPC
      アニー・ウィルコックス

アニー・ウィルコックス公認のもと、泥棒容疑者をボコボコにするクエスト。

このクエストでは、レンジャーの娘アニーの依頼を受けてラレド・ファイアアームズに侵入する泥棒を逮捕する。武力を使う必要はないのだが、このクエストに登場する「泥棒容疑者」はいくら攻撃しても死なず、こちらから攻撃しても犯罪にならない。

こんな便利なNPCがいたら、スキル上げに利用するしかない。

実際、泥棒容疑者は「アタックを10回行う」「ダメージを250与える」系のスキル上げにとても便利で、ひたすら殴り続けることで簡単にスキルランクを上げることができる。スキル上げが面倒な「隠匿」(近接攻撃か素手のステルスアタックをX回行う)も泥棒容疑者を利用すると簡単。

クエストをクリアせずに放置すると、泥棒容疑者はそのばにとどまり続けるため、後からいつでも利用できる。試し撃ちの相手にしてもいい。

ミッション:ラレドの犯罪

戦闘を楽しみたい人向け

大規模な戦闘が発生する「敵の拠点へ向かう」タイプのクエスト(またはロケーション)。

クエスト/ロケーション内容
マンティスレイザーリーフとマンティス装備が手に入る優秀なクエスト。戦闘は地上戦がメイン
歩兵アルタイルIIIにある研究基地でスペーサーと戦う。地上戦闘と宇宙戦闘の両方がある
通信失敗宇宙戦闘+宇宙ステーション
的外れ奪還された拠点へ向かい、行方不明の仲間を探す
堅実な投資重力と無重力が交互に切り替わる座礁船を探索する
悪魔祓いエレオス静養所関連の2つ目のクエスト。地上戦闘がメイン
ヴァルチャーズ・ルーストジャッファ IVにあるエクリプティクの拠点。ここでは無料の船が手に入る
カザール硫黄鉱山ニラー星系カザラーのカザールにある採掘拠点。ここはリンが1つ目のアーティファクトを見つけた場所で、現在はヴァルーン狂信者に占拠されている。最上階のハブ内にあるリンのコンピューターに残されたログは、物語の過去を理解する上で役に立つ
リライアント・メディカルの有機体研究所ベータ・ターニオン Iにある研究所。ここにはスキル雑誌「ピークパフォーマンス03」が置かれている
ニューラダイン植物学研究所ベータ・マラエ Iにある研究施設。ここにはスキル雑誌「サイバーランナーの暗号03」が置かれている
自律型スターヤードヴォライ・プサイにあるスターヤード。ここにはスキル雑誌「ノバ・ギャラクティク・マニュアル06」が置かれている
ソニー・ディ・ファルコの島マヘオ Iをスキャンすると出現するロケーション。ここにはスキル雑誌「ピークパフォーマンス04」が置かれている
ソンダーベッセル IIにある宇宙ステーション。ここにはスキル雑誌「バンガード宇宙戦術05」が置かれている
アルマゲストオリンポス星系ネソイの軌道上にある無重力カジノ

その他の有益なクエスト

クエスト説明
見知らぬ人の優しさ話しかけるだけでクレジットを貰えるため、序盤の金稼ぎに最適。何か依頼されるが気にしなくていい
阻止されたスタートアップエリックが仲間になる
群れのリーダーユニークスナイパーライフル「ディスパンダント・アサシン」が手に入る
不時着ミレナ・アクセルロッドに会える
観光客は帰れモンスターコスチュームが手に入る
一族の再開一族の再開は繰り返し可能で、クエスト中に説得と買収の選択肢が出るため、交渉スキルのランク上げに適している
オーディションクエストクリア後、ハチェットの店(武器屋)を利用できるようになる
セーフハウス・ガンマアンドロマス IIIにある不気味なロケーション。とても怖い。
コランダーシュレーディンガー IIIの軌道上を漂う不気味な船。内部には序盤に有益な装備が置かれている