タクティクスオウガ運命の輪の命中率はスキルと向き(攻撃する方向)による補正が大きい。向きは下限値を設定する。スキルは異常なくらい命中率を向上させる。
敵の遠隔攻撃が避けられないのは、ほとんどのアーチャーが遠隔命中率UPのスキルをつけているから。
命中率の計算式
タクティクスオウガの命中率計算は武器種や魔法によって補正値が異なる。武器攻撃では、向き補正、地形、天候、スキルが影響する。
近接武器
近接命中率 = A + 向き補正
A(0以下のときは0になる)
S(ステータス差による命中率)
S = S1 – S2
S1 = 攻撃側DEX * 1.0 + 攻撃側AGI * 1.2
S2 = 防御側DEX * 1.0 + 防御側AVD * 1.2
Sはステータスによる命中率の補正。命中ではAGI、回避ではAVDの補正が大きくなっている。ただし武器命中率は他の補正も大きいのでステータス部分はそれほど重要ではない。
実際に計算してみる。
アーチャーがシャーマンに近接攻撃する。
条件は次の通り。
命中補正 | 状況 | 補正値 |
---|---|---|
向き | 背面 | 55 |
地形 | 草地 | 25 |
天候 | 曇り | 0 |
スキル | なし | – |
S1:164 + 150 *1.2 = 344
S2:157 + 163 *1.2 = 352.6
S: 344 – 356.2 = -8.6
A:-8.6 + 25(地形) + 0(天候) = 16.4
近接命中率:16.4 + 55(向き) = 71.4
武器命中率は71%になる。
上の例では地形と向きの補正だけで+80%も増加している。ステータス部分、特に攻撃側のAGIはあまり重要ではない。
タクティクスオウガ運命の輪では回避よりも命中が優遇されている。
仮に防御側(ユーリア)の回避値が圧倒的に高くても、武器攻撃の命中率には下限が設定される。(向き補正の値が命中率の下限値になる)
遠隔武器
近接命中と比べるとDEXの補正が上がり、AGIの補正が下がっている。また遠隔攻撃の回避にはDEXではなくAGIが影響する。
遠隔命中率 = A + 向き補正
A(0以下のときは0になる)
S(ステータス差による命中率)
S = S1 – S2
S1 = 攻撃側DEX * 1.2 + 攻撃側AGI * 1.0
S2 = 防御側AGI * 1.0 + 防御側AVD * 1.2
魔法の命中率(向き補正のある状態異常魔法)
スリープやチャームなど、向きによる命中補正を受ける状態異常呪文。
正面以外から撃つとマイナスの命中補正を受ける。背面から撃った場合、いくら攻撃側のステータスが高くても呪文命中率は最大で60%にしかならない。
命中率 = A + 向き補正
A(100以上のときは100になる)
A = S + スキル補正
S(ステータス差による命中率)
S = S1 – S2
S1 = 攻撃側INT * 1.0 + 攻撃側MND * 1.2
S2 = 防御側MND * 0.8 + 防御側AVD * 1.2
その他の魔法の命中率
その他の状態異常魔法や放射魔法。攻撃側の補正が高いので圧倒的に命中しやすい。
命中率 = S + スキル補正
S(ステータス差による命中率)
S = S1 – S2
S1 = 攻撃側INT * 1.2 + 攻撃側MND * 1.2
S2 = 防御側MND * 0.8 + 防御側AVD * 1.2
投射魔法は計算式が異なるので注意。(AGI、INT、MND、向き補正が影響する)
亡者の嘆きの命中率
亡者の嘆きはテラーナイトのアクションスキル。周囲2パネル以内の敵に「恐怖」の状態異常を与える。
- 命中はMNDとINT、回避はMNDとAVDが影響する。
- MNDがとても重要。
- スキルは亡者の嘆きのランク以外乗らない。その他の補正は一切乗らない。
亡者の嘆きの命中率
命中率 = S + スキル補正
S(ステータス差による命中率)
S = S1 – S2
S1 = 攻撃側INT * 0.8 + 攻撃側MND * 1.2
S2 = 防御側MND * 1.2 + 防御側AVD * 0.6
亡者の嘆きは強力でとても役に立つ。逆に敵に使われると避けにくいので結構怖い。
命中率・回避率の補正
命中率・回避率にはステータス以外の要素も大きく影響する。
- 天候
- 向き
- スキル
- 地形
天候による命中補正
天候 | 近接武器 | 遠隔武器 |
---|---|---|
晴れ | 10 | 10 |
曇り | 0 | 0 |
小雨(小雪) | 0 | -10 |
雨(雪) | -10 | -25 |
豪雨(豪雪) | -20 | -40 |
乾季雨季の影響を受けやすい天候。雨天時は遠隔命中率が大幅にダウンする。
向き(どの方向から攻撃するか)
向き | 近接武器 | 遠隔武器 | 投射魔法 | 精神呪文 |
---|---|---|---|---|
正面 | 25 | 25 | 25 | 0 |
側面 | 40 | 40 | 40 | -20 |
背面 | 55 | 55 | 55 | -40 |
武器攻撃では計算式の仕様上、向きによる命中率補正は「命中率の最低値」になる。
例えば、背面から攻撃された場合は回避率がいくら高くても、最低55%の確率で攻撃を受けることになる。
精神系呪文は正面から撃った時のみ命中の最大値が100%になる。精神呪文とはスリープやチャームなど。
スキル
スキル | 近接武器 | 遠隔武器 | 魔法 |
---|---|---|---|
武器学 | 10 | 10 | 0 |
レジスト系 | 0 | 0 | -20 |
~命中UP 1 | 30 | 30 | 30 |
~命中UP 2 | 60 | 60 | 60 |
~命中UP 3 | 90 | 90 | 90 |
~命中UP 4 | 120 | 120 | 120 |
~回避UP 1 | -30 | -30 | -30 |
~回避UP 2 | -60 | -60 | -60 |
~回避UP 3 | -90 | -90 | -90 |
~回避UP 4 | -120 | -120 | -120 |
武器学とレジストはレベル1ごとの値。スキルレベルが上がるとその分倍率がかかる。武器学は命中だけでなく回避率も上昇させる。
状態異常魔法に弱いLユニットにはレジスト系が効果的。1レベルにつき20%命中率を低下させる。
特に危険性の高いチャーム、頻繁に撃たれる麻痺や石化への対策としてレジストスキルは効果が高い。1つしかつけられないプルーフに対してレジストには制限がないのもポイント。
命中UPのスキルは効果が半端ない。
これをつけていればパリィ以外を気にする必要はなくなる。パリィはパラライズによる麻痺で無効化しよう。CHARIOTでパリィを避けようとするとしんどいので注意。(乱数が偏る)
回避UPについては魔法回避UPが有用(状態異常魔法の回避)。
地形による命中補正
地形は武器攻撃の命中率に影響を与える。
地形 | 近接武器 | 遠隔武器 |
---|---|---|
地肌 | 25 | 30 |
砂利 | 10 | 15 |
草地 | 20 | 25 |
草むら | 25 | 30 |
石壁 | 25 | 30 |
木床 | 35 | 40 |
湿地 | 0 | 5 |
川、湖、海 | 0 | 0 |
地形補正はストーリー序盤は割と重要になる。
全体的に、草むら、砂利、地肌、石壁(石材の床)は出現比率が高い。この中で砂利はあまり有利ではないことを覚えておこう。