

キングダムカム・デリバランス2のクエストはメインクエストとサイドクエストはどれも詳細に設計されていて内容がおもしろい。その中でも特におすすめのクエストを紹介。普通にプレイすると見逃す可能性のある場面におもしろさが隠されていることもあるため、見逃した人は2週目で挑戦してほしい。
招かれざる結婚式

『招かれざる結婚式』は序盤のメインクエスト。結婚式に参加する目的はオットー・フォン・ベルゴーに会うためだが、そんなことはどうでもいい。手紙のことは忘れてパーティーを楽しもう。
このクエストは本筋のストーリー以外にも多数のイベントが用意されており、全体のボリュームはかなり多い。会場で開かれている剣術大会で花婿と戦ってボコボコにしたり、超レアなバッジを求めてダイス勝負に明け暮れたり、仲良くなった女の子を連れ込んだり。ヘンリーは自由奔放に遊び回ることができる。最終的にヘンリーは「花嫁に手を出した」容疑で乱闘に巻き込まれ、クエストの英語名「Wedding Crashers」の意味通り、意図せず結婚式をぶち壊してしまう。しかし、仮に誰かがアグネスに手を出したとしてもオルダは気づかないだろう。
非常に楽しいクエストにもかかわらず、この結婚式は長時間放置されることが多い。トロスコウィッツで開放されたタイミングでトロスキー地方のほとんどのサイドクエストが解禁されるため、結婚式を後回しにしてゲームを楽しむプレイヤーが多いようだ。
クエスト自体の難易度は高くなく、それほど準備する必要はない。それでも、本来の目的を忘れて遊び回れるこのパーティーはプレイヤーにとって特別な体験なのかもしれない。SNSでよく見かける「○○時間以上プレイしてもまだ結婚式に行っていない」というミームは、その魅力をよく表す一例と言える。お楽しみは最後にとっておくものだ。
捕食者

密猟者?そんな外道は許せない。絶対に始末する。
そう心に決めたヘンリーは飲んだくれの狩猟番ヴォスタテクの依頼を受け、トロスキー地方にはびこる違法な狩人を取り締まることになる。しかし、皮肉にもこの仕事は密猟者に恩恵が大きい「密猟者のためのクエスト」となっている。密猟者を捕まえる過程でヘンリーは森の中にある動物の狩場を知ることができ、サバイバル術と弓術の経験値、イソップの薬、毒薬など密猟に役立つさまざまな報酬が手に入る。のんきに歩くシカが目の前に現れたら、きっと弓を引かずにはいられないはずだ。
このクエストがきっかけで「密猟がこんなに楽しいとは思わなかったよ!」となり、違法な狩猟に手を染めるヘンリーが後を絶たない。最終的に家畜に手を出しはじめ、牛狩りは序盤の金策に最適だと気づく。→ 密猟で資金を稼ぐ
クエストの最後には見覚えのある密猟者に出会えるかもしれない。
怨恨

怨恨(えんこん)とは深い恨みのこと。
トロスキー地方のサイドクエスト『怨恨』では薬草師ボゼナの依頼を受け、トロスコウィッツに出かけたきり戻らないパブレナを捜索する。内容は復讐されたことへの復讐で、クエストに登場するNPCは憎悪に満ち溢れている。しかもメインとなる人物はゲーム序盤のクエスト『幸運の女神』でヘンリーとハンスを助けてくれた優しい2人の親子なのだから、そのギャップに驚かずにはいられない。
行方不明のパブレナを捜索すると、ボゼナに恨みを持つ人物の使用人がパブレナを襲ったことが判明。昔ボゼナが産婦として働いていたとき、彼女と揉めたことがすべての元凶らしい。パブレナの身に起きたことを知ったボゼナは、幸運の女神から復讐鬼へと変貌する。
「あいつを殺しておくれ」
命の恩人からそんなことを頼まれたらどうするだろうか?引き受けるかどうかは選択できるが、依頼を断ると確実によくないことが起こる。
第五戒

「ワイン袋みたいになみなみ注いで来たんだから!」
キャサリンはアカデミー主演女優賞を取れるだろう。誰もが息を呑む迫真の演技は必見。
『第五戒』は証拠を探して犯人を特定する推理型のクエスト。キャサリンから依頼を受けたヘンリーは、現場捜索と聞き込みで証拠を集め、クッテンバークの住民を恐怖に陥れている連続殺人犯を見つけ出すことになる。被害者はすべて若い女性で、そのほとんどはズタズタに斬り刻まれている。
捜査の過程でヘンリーは被害者女性の髪の束を発見し、色情魔と思われる犯人を特定する。しかし告発するには不十分。証拠が見つからないなら作ればいいと考えたヘンリーは、キャサリンをおとりにして容疑者を陥れる罠を張る。絶対に犯人を捕まえたいキャサリンは「何年も噂が残り続けるよう大騒ぎしてやる」と言い放ち、その言葉通り大暴れしてくれる。
第五戒はヘンリーの選択で結末が変わるため、誤った推理をしてもクエストは完了する。しかしこの素晴らしいカットシーンを見逃すのはもったいないので、ぜひとも真犯人を見つけ出してほしい。
雷石

『雷石』はグルントのサイドクエスト。ヘンリーはコナの頼みで強力なお守り「雷石」を探すことになる。
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暗い色の滑らかな石。魔法の力が宿っていて、真ん中に稲妻により穴が開いている。手触りが良く、ほんのり温かい。これを持っていれば幸運をもたらし、あらゆる悪から守ってくれるだろう🪙30- 英名:Thunderstone
- 分類:クエストアイテム
ゲーム内で「魔法の力を持つ」と説明されている大半のアイテムは、何の効果も持たないただのガラクタにすぎない。雷石もその例にもれず、人々が信じるお守り程度の石だと思っている人は多いかもしれない。しかし、本物の雷石には強力な守護の魔法がかけられており、所持していれば戦闘時のスタミナ管理が楽になる。
- スタミナ回復速度+10%
- 攻撃のスタミナ回復速度+5%
- ブロックのスタミナ回復速度+5%
- スタミナ消費-10%
不幸にも、この強力なバフを目当てに依頼人から雷石を奪い返すヘンリーが後を絶たない。奪った雷石を手元に置いておくのは決して気分のいいものではないため、ヘンリー自身の雷石を見つけたいところだが、そもそも2つ目の雷石が手に入るかどうかも定かではない。(ゲーム中には別の雷石の存在を示唆するセリフがある)
雷石は稲妻や雷鳴の起こる激しい嵐のときに作り出される。雷石は激しい音とともに空から落ちてきて地面の深くに潜り込むの。しばらくしてから再び地上へとのぼってくる。運が良ければ そこを探せば見つかることもあるわ。
雷石:コナの説明
また、ホジャニに住むトムリンは雷石を見つけた場所を教えてくれる。
数年前、ビラニの外の野原で見つけたウィサタ採石場へ向かう途中だ。森を抜けて近道するつもりだったんだが、その1週間ほど前にひどい嵐があったんだ。森は完全に荒れ果ててとても入れなかった。だから野原を通ることにしたんだが、突然何かに躓いた。何があったと思う?雷石だ。それも俺の足の下に… とてつもない幸運だった。
雷石:トムリンの説明
ウィサタ採石場とは、ビラニとマレショフの間にある石臼の採石場のことだと思われるが、その場所にどの経路で向かっていたのか判断できない。捜索範囲はあいまいで実際に雷石が落ちていたとしても見つけるのは難しいかもしれない。はたして2つ目の雷石は手に入るのだろうか?
ダーリン、静かに

これはいったいどういう状況?ヘンリーが女性の夫を殺してしまったのか?
そうではなく男は気絶しているだけ。恋のキューピッドヘンリーは親切にも、孕ませた恋人に会おうとしない無責任男をノックアウトして連れてきてあげたのだ。(本人の意志に逆らい、ヴィクトリアのもとに恋人を連れてきた)
ミスコヴィツェのサイドクエスト『ダーリン、静かに』では、行方不明になったヴィクトリアを探してシギスムントの野営地を訪れる。野営地ではヴィクトリアの恋人クロを探すことになるが、物語は「身分の違いにより結ばれない恋人たち」というようなロマンスではなく、もっと現実的でドロドロな話がヘンリーを待ち受けている。
普通にプレイするとクロはヴィクトリアに会おうとせず、2人が再び顔を合わせることはない。ヘンリーが説得に成功するとクロはヴィクトリアの生活を保障すると約束するものの、その場から動こうとはしない。そのため、2人を再会させるにはクロをノックアウトして担いでいかなければならない。人を担いだままシギスムントの野営地から脱出するミッションは難易度が高いが、こんなに面白い状況を見られるなら実行する価値は十分ある。
目覚めと同時に現実を直視させられたクロは、その責任に耐えられず逃げ出してしまう。






