KCD1:ありふれた日課(テレーザ編)

KCD1: ありふれた日課

農村での暮らしはおとぎ話とは違う。誰もが朝から晩までくたくたになるまで仕事をしなければならない。

ありふれた日課

『ありふれた日課』は、キングダムカム・デリバランスのDLC『A Woman’s Lot』(ある女性の運命)に関連するテレーザのメインクエスト。

始め方

DLC『ある女性の運命』テレーザ編の始め方

DLC『A Woman’s Lot』テレーザ編を進めるには、本編のメインクエスト『目覚め』をクリアした後、ラッタイの製粉所にいるテレーザと会話して、DLCアイコンの選択肢「どうやって生き延びたんだ?」を選ぶ。「話せば長くなるけど、聞きたい」と返事するテレーザに同意すると、テレーザのメインクエストが始まる。

この一連のクエストは、テレーザが「過去に起きた出来事を語る」という形式で進行する。プレイヤーはヘンリーの代わりにテレーザを操作し、襲撃の前日、当日、翌日のスカリッツを探索する。事前準備は特に必要はないが、比較的長いクエストが長時間続くため、ヘンリーの冒険に区切りがついてから開始することをおすすめする。

  • テレーザのメインクエストを開始すると、すべて完了するまでヘンリーの本編に戻れなくなる
  • クエスト難易度はゲーム中で最も高いレベル
  • 気軽に話しかけて囚われないように!

話せば長くなるわ・・・それでも今聞きたい?(本当に長い)

テレーザ

ストーリーは素晴らしい

テレーザ編のストーリー

悲しい物語ではあるが、テレーザ編のストーリーとゲーム体験は素晴らしい。

一連のクエストでは、自分の危険を顧みず、他人を助けようとするテレーザの献身さと勇敢さがよく表れている。家族が困っているとき、たとえそれが不純な理由でもテレーザは危険を承知で手を貸す。弟が瀕死の重傷を負ったとき、テレーザは決して諦めることなく、闇夜の中を歩いて必要な物資を探す。家族を失っても、悲嘆に暮れることなくスカリッツに残っている生存者を捜索した。結果として、その意思の強さがあったからこそ、絶望的な状況でヘンリーを助けることができたのだ。あの状況でテレーザが出て行かなければ、ヘンリーは間に合わなかっただろう。

非常によく調整された伏線とストーリーは、ゲームのDLCの中でも稀に見る完成度の高さを誇っており、プレイヤーの感情を深く揺さぶる没入感を生み出している。それが理解できるなら、テレーザ編はあなたに素晴らしい体験をもたらしてくれるだろう。

テレーザ編のTIPS

テレーザ編のTIPS

テレーザ編では破壊される前のスカリッツを自由に探索できる。ヘンリー編で探索できなかった村の外も移動可能。

スカリッツ方面はゲーム本編でほとんど訪れる機会がないにもかかわらず、銀鉱山や坑道、採掘設備、周辺の集落がとてもよく作り込まれている。また、スカリッツの村人と話すと、ヘンリー編では分からなかった数多くのバックストーリーを聞くことができる。ここでしか登場しないNPCもいるため、積極的に探索して話を聞いてみよう。

  • 生命力を回復するときは、軟膏屋を利用する
  • ベッドは利用不可。休息によって生命力を回復することができない
  • テレーザの戦闘スキルは非常に低い。不要な戦いは避けるべき
  • 人間の敵と出会ったときは、「逃げる」が最も有効
  • 愛犬ティンカーは戦闘にも探索にも役立つ
  • ビシェクは殴れない

所持品とスキル

テレーザの持ち物

テレーザは女性用の服といくらかの金(37グロッシェン)、3つの救世酒のシュナップスをゲーム開始時に所持している。初期スキルはヘンリーより優秀。本当に何の取柄もなかったヘンリーと比べると、テレーザはまともなステータスを持っている。

メインレベル、筋力、体力が2。敏捷さと話術が3。戦闘スキルは弓3を除き、他はすべて0。その他のスキルは「犬使い」が飛び抜けて高い。犬使いのパーク「忠犬」により、愛犬のティンカーを連れていると魅力が+1される。

  • メンテナンス(5)
  • ロックピック(1)
  • 犬使い(13)
  • 薬草学(2)
  • 隠密(2)
  • 飲酒(3)

できないこと

ロード時のメッセージに表示される通り、中世では異性の服を着る習慣はない。男性用の服、ヘルメットやチェインメイルなどの防具は一切装着不可能。それ以外にも、テレーザはいくつかのアクションが制限されている。

  • 防具を着る、男性用の服を着る
  • 馬に乗る
  • NPCをノックアウトする
  • アイテムをスリ取る
  • スカリッツから脱走する
  • 酔って意識を失う
  • アルコールを飲むと視界はふらつくものの、3人称視点のテレーザは泥酔状態にならない

生命力の回復方法

テレーザの生命力を回復したいときは、スカリッツの南にあるヨハンカの家の近くの軟膏屋を訪ねるとよい。ここで10グロッシェンを支払えば、生命力を全回復してもらえるうえ、ポーションの購入もできる。

移動速度がとても重要

テレーザの最重要ステータスは移動速度。その次に魅力と話術。

戦闘が苦手なテレーザにとって移動速度は何よりも大切。装備すると移動速度が低下する弓と矢は、必要なとき以外は外しておこう。剣も不要なときは装備しない方がいい。そして、人間の敵と出会ったときは暗殺するか逃げることを考えよう。戦闘で対処しようとすると、ゲームの難易度は劇的に上昇するのであまりおすすめしない。

また、ダッシュ不可の泥酔状態にならないよう、十分注意しなければならない。1本で泥酔するスピリットや密造酒は極力飲まないように!!

仕事はサボるもの

テレーザの父親

テレーザは朝早く起きて毎日の日課を始める。

クエスト目標はティンカーにエサを与える、ニワトリのエサやり、菜園の草むしりの3つ。食糧庫から肉塊を入手してティンカーに与え、テーブルの上にある「ニワトリのエサ」を撒き、雑草を引き抜くだけでよい。しかし、この目標は無視して構わない。

仕事をせずに家から一定距離離れると、日課は自動的に失敗する。

父親から仕事をサボったことを咎められるが、父親も娘に苦労を掛けてばかりなので気にすることはないだろう。ティンカーのエサやりを忘れていたときは、後でいっぱい肉をあげよう。

仕事をすべてサボり、父親の頼み(サミュエルを起こし、ビシェクを仕事に行かせる)も無視すれば、取得率が非常に低いトロフィー・実績「Bad Girl」が手に入る。

鍛冶屋へ釘を取りに行く

父親の依頼で、スカリッツの鍛冶屋に釘を受け取りに行くことになる。鍛冶屋に到着すると、マーティンは外出中で不在。代わりに、家の前にいたヘンリーの母親から「釘は明日には出来上がる」と告げられる。

これ以降、スカリッツを探索すると、さまざまなサイドクエストやイベントが発生するようになる。

ヘンリーと剣の稽古をする

酒場でビアンカと話すと、仕事で離れられない自分の代わりに、剣の練習をしているヘンリーにビールを届けてほしいと頼まれる。ヘンリーは羊飼いの囲いにいる。ビールを渡す際に「ビアンカに頼まれた」と正直に伝えると特に変化はないが、「自分からの差し入れだ」と嘘をつくと、テレーザの評判が上昇する。

なお、師範のヴァネクが寝坊したためか、ヘンリーは一人で剣の練習をしている。

ここでテレーザはヘンリーから剣の練習相手を頼まれる。この申し出を受けると、木刀を使った模擬戦が始まる。ルールは先に10回相手に攻撃を当てた方が勝利。ヘンリーの腕はそれほどでもないため、スキルの低いテレーザでも十分に勝てるだろう。試合後のカットシーンでは、ヘンリーが左手を怪我した理由が明らかになる。

くらえ、ゴロツキ!・・・あっ!

ヘンリーの左手を強打するテレーザ

冗談のつもりが、誤ってヘンリーをボコってしまうテレーザ。クールビューティーな印象の彼女だが、意外とやんちゃのようだ。

ビアンカを手伝う(狼が来た!)

ビアンカを手伝う(狼が来た!)

『狼が来た!』はビアンカを手伝うテレーザ編のサイドクエスト。

ヘンリーにビールを届けた後、ビアンカのもとに戻ると、今度はシュナップスの醸造に必要な薬草摘みの手伝いを頼まれる。アダムを説得して弓を入手した後、橋の近くでビアンカと合流し、森の中へ向かう。

森へ向かう途中、ビアンカが鳥が巣の中に光るものを見たと言い出し、巣を撃ち落としてほしいと頼んでくる。同意した場合は、弓で巣を落とす。巣の中で見つけた指輪はビアンカに渡すか、自分のものにするか選択できる。ただし、ここで指輪をもらうと、不機嫌になったビアンカは棘のある強烈な嫌味をテレーザに放つ。これに対してテレーザも手伝いを放棄すると言い返し、険悪な雰囲気になる。結局薬草摘みは続くのだが、この2人は本当に友達なのか?

その後は薬草のベラドンナを摘んでスカリッツに戻る。薬草摘みの最中に登場する狼(という名の野良犬)は、迫って来るだけで非常に弱い。ティンカーをけしかければ簡単に倒せるだろう。

ヨハンカを手伝う(恋のキューピッド)

ヨハンカを手伝う(恋のキューピッド)

『恋のキューピッド』はヨハンカを手伝うテレーザ編のサイドクエスト。このクエストは、ヘンリーの母親からヨハンカがテレーザを探していたことを聞くと始まる。

まずはヨハンカと会話し、マタイアスをダンスに誘うために彼女が考えた計画について聞くことになる。ヨハンカは、マタイアスからダンスに誘ってもらうため、彼が所持しているダイスを一度盗み、それを返却するという一風変わった作戦を立てている。テレーザはそのダイスの窃盗を頼まれる。

手伝うことに同意すると、フリッツに盗みについて相談できるようになる。フリッツをうまく説得すればロックピックを無料でもらえるほか、追加で購入したり、訓練を受けることも可能。ロックピックを手に入れれば、このクエスト以外でもさまざまな鍵を解錠できるようになり、探索の幅が大きく広がる。

ヨハンカの目的を達成する方法は次の通り。

  • 正直に話してマタイアスを説得する
  • フリッツからロックピックを入手し、マタイアスの家に侵入してチェストを解錠する
  • マタイアスの家の厨房の棚から鍵を入手し、チェストを開錠する

父親に報告する

ありふれた日課:家に戻って父親に報告する

家に戻って父親に報告する。家の前では衛兵のヤネクとヤロスラフが、鉱山から盗まれた銀について父親を問い詰めている。父はかなり動揺しており、急いでスティボールに知らせるようテレーザに頼んでくる。→ クエスト:『沈黙は銀なり

『沈黙は銀なり』をクリアし、銀を父に渡すとクエストが次に進行する。

テレーザの結婚相手

トバイアス・フェイファー

銀の騒動が解決した後、父親はテレーザにドレスをプレゼントする。

なぜ自分にドレスを買ってくれたのか分からず戸惑うテレーザに、父はテレーザの結婚が決まったことを告げる。恐ろしいことに、その結婚相手はスカリッツの鉱山主任技師トバイアス・フェイファーだった・・・。

テレーザ:「ふざけてるの!?」
  • フェイファーは年上過ぎじゃ?
  • ふざけてるの!?

悪い人物とは言い切れないのだが、トバイアスは歳に問題がある。返答は2つ用意されており、「年上過ぎる」を選ぶとテレーザは冷静に父に反論する。もう一つの選択肢「ふざけてるの!?」を選んだ場合、怒り狂ったテレーザがフェイファーを化石呼ばわりして不満をぶちまける。

しかし、最終的にはダンスに行くことになる。

ドレスを着る

(心の)準備ができた後、チェストの中に入ったドレスを着てダンスに向かう。アルコールの力を借りたくなるかもしれないが、ここでは飲まない方がいい。もし出発前に度数の高い酒を飲むと、次のクエストで泥酔して地獄を見ることになる。

次のクエスト:予期せぬ訪問(テレーザ編)