KCD1:終章(エピローグ)

KCD1:終章

トートは姿を消し、彼の仲間は散り散りになった。しかし、まだ多くの問題が未解決のままだ。

終章

キングダムカム・デリバランスのエピローグ『終章』は、『約束は、約束だ』の次に発生する最後のメインクエスト。突然ラッタイへやってきたヨブスト辺境伯の目的を確認するため、ヘンリーとハンスは会議に参加する。

ここでは、ボヘミアにおける歴史上の人物が複数登場し、王位に関する政治的な話が繰り広げられる。ヨブスト辺境伯とリヒテンシュタインの2人は続編のKCD2で登場するため、ここで名前を覚えておきたい。

ヨブスト辺境伯

KCD1:ヨブスト辺境伯

ヨブスト辺境伯は、皇帝チャールズ4世の従兄弟(いとこ)。

ヨブストは、かつて辺境伯戦争にてベンツェスラウスに反旗を翻し、モラビア軍と共に戦った経緯がある。彼はシギスムントによるボヘミアの王位獲得を支援していたが、1403年(KCD1のゲーム開始時)に手のひらを返してシギスムントに敵対した。

今回、騒乱を収めるためにベンツェスラウス王が必要と主張しているため、会議に集まった上層の人間はヨブストの思惑が読めず疑念を抱いている。

ベンツェスラウス

KCD1:怠惰王ベンツェスラウス

ベンツェスラウスは名高き皇帝チャールズ4世の息子。父の教育により、若いころから帝王学を学び帝位継承に備えていた。

しかし、父の政治的な才能は受け継いでおらず、好色で酒飲みな怠け者、職務怠慢、支配者としての素質に欠けた人物。という印象が強かったようだ。「享楽にふけって政治を放置した怠惰な王」というのがKCD1のボヘミアにおける一般認識であり、実際、ベンツェスラウスは自らの戴冠式を執り行うことにすら失敗している。ゲーム中では、王に仕えるラジク・コビラ卿でさえ、擁護しきれない場面がある。

ハヌシュ:なぜベンツェスラウスはもっと前に、ローマ皇帝にならなかった?

ハヌシュ:ローマの王に選ばれたんだから、あとは教皇のところに行って冠を載せてもらうだけだったんだろ?

ラジク:さあな、たぶん教皇に会いに行くより、狩りをしたり浴場で女と戯れたかったんだ

終章:ヨブストとの会議にて

KCD1に登場するラッタイ周辺の指導者は皆ベンツェスラウス王を支持しているのだが、これらの人間からも王に対する評価は散々である。しかし、現実を考えると、ベンツェスラウスにどれほど欠点があろうと、争いを収めるには彼を王にするしか方法がないようだ。

若いヘンリーとハンスは、この会議に参加するまで王の怠惰な性格を知らなかった。

リヒテンシュタイン

KCD1:リヒテンシュタインのヨハン2世

リヒテンシュタインのヨハン2世。(KCD2ではリヒテンシュタインのヤン)

リヒテンシュタインはヨブストと共にラッタイを訪問し、シギスムントの戦争とベンツェスラウス誘拐の状況を伝える。彼の説明により、シギスムントは正規軍を雇う資金がなかったため、代わりにクマン人を動員して略奪を許可したことが判明する。しかし、それでもシギスムントはクマン人傭兵を満足させることができず、金目的でクッテンバークとスカリッツを襲撃した。

ゲーム中の写本によると誕生は1386年。1403年のゲーム本編では17歳ということになる。さすがに老け過ぎていたためか、続編のKCD2では大幅に見た目が改善されている。

手紙を届ける

終章:手紙を届ける

会議の途中、貴族連合の本音の話題になるが、これはヨブストとリヒテンシュタインも知らない。これに対して、ハンスがベルゴーの城を訪ねて直接聞き出すと提案する。これにより、ハンスとヘンリーは部下を連れてベルゴー卿がいるトロスキー地方へ向かうことが決まる。

手紙はヨブストが執筆する。待っている間、ラジクと話して必要な情報を聞いておこう。手紙を書き終えたヨブストは、自慢げにハヌシュに見せるが、文字が読めないハヌシュは目をそらして返事する。

ヨブスト:ほぉら、かなりうまく書けたと思いますが?

ハヌシュ:そうでしょうな・・・(字が読めない)

終章:動揺するハヌシュ

ヨブストから手紙を受け取った後、ハンスと共にトロスキーへ向けて出発する。

出発できないとき

ハンスのDLC

ハンスと共にラッタイを出発し、ノイホフ牧場の東にある野営地で最後の準備を整える。

ハンスのDLC「The Amorous Adventures of Bold Sir Hans Capon」を導入していない場合、ここでは問題なく最後のカットシーンが流れる。しかし、ハンスのDLCを入れており、関連するクエストをクリアしていない場合は出発の選択肢が出現せず、代わりにDLCを開始する選択肢「今度は何ですか?」が表示される。

つまり、トロスキーへ向けて出発するには、先にハンスのDLCをクリアしなければならない

信じられないことに、ハンスは任務よりも自分の恋愛を優先する。真の愛を知らないまま戦場で死ぬのは嫌らしい。ここでハンスへの協力を拒否するといつまで経っても出発できないため、物語を終わらせるには手伝うしかない。同意するとハンスはいつもの黄色い服に着替え、来た道を戻っていく。正気か??

KCD2へ続く

出発シーンの後、ストーリーは続編のKCD2に直接つながる。ハンスとヘンリーは、仲間を引き連れてベルゴー卿がいるトロスキー城へ向かうことになるが・・・?