

王国建設ローグライク『9キングス』では、カードの組み合わせ次第で強力なコンボが生まれる。中にはゲームバランスを破壊しかねないほどのシナジーもあり、戦略ゲームとしてのポテンシャルは非常に高い。ここではその中でも特に強烈な「小鬼が無限増殖する死の王国ビルド」を紹介する。
このビルドは絶対に負けない。なぜなら、ゲームが先に死ぬからだ。
常識外れの組み合わせでゲームをぶち壊せ。
9 Kings Steamページの説明文
墓地による無限増殖

本当の意味でゲームをぶち壊すことができるビルド。
隣接するユニットが死亡すると小鬼を召喚するカード『墓地』は、ユニットだけでなくユニットを召喚する区画にも効果がある。これには血の王の城『ジグラット』や『悪魔の祭壇』『墓地』などのカードが該当する。
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戦闘中に隣接するユニットが死亡した場合、その代わりに小鬼を召喚します
勘の良い人ならすぐに気づくだろう。墓地は隣接した墓地に対して効果を発揮し、2つ並べることで相互作用する。これにより、片方から生まれた小鬼が死ぬと隣接する墓地が小鬼を召喚し、「死ぬ → 召喚」の無限ループが生まれる。
墓地を2つ並べるだけで自軍は全滅しなくなり、敵は無限に湧き続ける小鬼をひたすら攻撃し続ける。(上の画像では下の角に4つの墓地を隣接させている)
さらに凄いことに、レベル2以上の墓地が隣接している場合、倒された小鬼の数より召喚される小鬼の方が多くなる。敵に攻撃されることで自軍は無限に増加するため、敵は必ず圧倒されて全滅する。
無限増殖の欠点
この無限増殖ビルドには、制御不能になるという致命的な欠点がある。増え続ける小鬼を止めることはできず、放置するとゲーム側が処理しきれなくなり、最終的にクラッシュしてしまう。強すぎるあまり、敵より先にゲームそのものを倒してしまうのだ。
実用的に運用するには、別途タワー系カードを用意し、小鬼で敵を足止めしている間に攻撃したり、城のアクティブスキルで処理するなど、増殖に頼らない殲滅手段を組み合わせる必要がある。そして、墓地をレベル1のまま使用すれば過剰な増殖を防ぐことができる。
強すぎる

仮にクラッシュしなかったとしても、このビルドはあまりにも強すぎる。ナーフされるのは時間の問題で、これを読んでいる頃にはすでに修正済みかもしれない。
とはいえ、このビルドは『9キングス』のポテンシャルを語るうえで、非常にわかりやすい好例と言える。単体では大したことのないカードでも、組み合わせ次第で相乗効果を発揮し、常識外れのコンボへと化ける可能性がある。これこそが『9キングス』の中毒性の高さの理由であり、実際にバランスをぶち壊すような組み合わせを使用したときの楽しさは格別なのだ。
無限増殖が修正されたとしても、墓地はジグラットに作用するため、時間稼ぎ要素として優秀。ジグラットと墓地を組み合わせて小鬼を召喚すれば、かなりの時間敵を足止めできるため、タワーで狙撃するビルドの補助として使える。